【位相空間】くし空間(Comb Space)

集合と位相
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くし空間は, \R^2 における,連結性の議論で具体例に出される部分空間で,「くし」みたいな形をしています。定義と位相的性質を紹介しましょう。

くし空間(Comb Space)

定義(くし空間)

a\in \R に対し, \R^2 における部分集合を I_a =\{a\}\times [0,1]=\{(a, y)\mid 0\le y\le 1\} とする。

\color{red}\large C =I_0\cup \left(\bigcup_{n=1}^\infty I_{1/n}\right) \cup ([0,1]\times\{0\})


\R^2 から定まる相対位相を入れた位相空間くし空間 (comb space) という。

また, C\setminus\{(0,0)\} を,原点を除いたくし空間という。

くし空間の図

くし空間の位相的性質

くし空間 C C\setminus \{(0,0)\}
第一可算第二可算可分
距離化可能
T_0, T_1,T_2, T_3, T_4, T_5 空間
コンパクト点列コンパクト・局所コンパクト×
連結
弧状連結・弧連結×
局所連結××

くし空間は連結弧状連結ですが,局所連結でない空間として,そして,原点除いたくし空間は連結ですが弧状連結・局所連結でない空間として,よく例に挙げられます。

全ての性質は,位相幾何学者の正弦曲線 (topologist’s sine curve)

\begin{aligned}S&=\left\{\left(x, \sin\frac{1}{x}\right)\middle| 0<x\le 1\right\}\cup \{(0,0)\} \\ \overline{S} &= S\cup \left(\{0\}\times [-1,1]\right) \\ T&=\overline{S}\cup \left([0,1]\times \{1\}\right) \end{aligned}
位相幾何学者の正弦曲線の図

とほぼ同じですから,解説はそちらを参考にしてください。

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