用語・記号の定義

集合と位相

内部(開核)・外部・境界について詳しく図解~距離空間・位相空間~

集合の内点・外点・境界点と,その集合である内部(開核)・外部・境界について,具体例を用いながら詳しく図解していきます。まず,ユークリッド空間において考えることでイメージを膨らませ,それからより一般的な距離空間や位相空間における内部(開核)・外部・境界を考えます。
集合と位相

離散距離空間とは~定義と性質~

離散距離空間とは,全ての点が離れているような空間です。ユークリッド空間とは全く違う空間ですが,距離空間における基本的な空間です。離散距離空間について,その定義と性質を解説しましょう。
集合と位相

位相空間の定義と開集合・閉集合について

位相空間とは,点の近さを土台とする「収束性・写像の連続性」が議論できる抽象的な空間といえます。その定義はかなり抽象的なものですが,ユークリッド空間や距離空間でなくても,さらに一般的に広く収束・連続の概念を取り扱うことができ,大学以上の数学を深めるうえで欠かすことのできない概念です。
記号・記法

【円・球】開円板・閉円板・円周・開球体・閉球体・球面

円の内部のみを開円板,円の内部と周を合わせて閉円板,円の周のみを円周といいます。球の内部のみを開球体,球の内部と周囲の面を合わせて閉球体,球の周囲の面のみを球面といいます。
解析学(大学)その他

区間縮小法の原理とその証明~実数の連続性~

区間縮小法の原理とは,単調減少な閉区間の列の幅が0に収束するならば,閉区間は最後は1点に収束するという定理です。区間縮小法の原理は,実数の連続性が深く関係しています。区間縮小法の原理について,実数の連続性を認めて証明し,逆に区間縮小法の原理から実数の連続性を導くこともできるため,それも紹介します。
解析学(大学)その他

デデキント切断による実数の構成を解説

デデキント切断をざっくり説明すると,有理数のみの数直線を2つに切断して,その「切り口」を新たに数と思うことで,実数を定義しようというものです。これにより,有理数にはない「実数の連続性」が成り立ちます。デデキント切断について,その定義から実数の定義を紹介し,さらに実数の連続性について述べ,実数の演算を定義していきましょう。
集合と位相

【距離空間】全有界の定義・例と有界との違いをわかりやすく

距離空間あるいはその部分集合が全有界であるとは,任意に小さい有限個の円板で,その集合全体が覆えることを言います。距離空間における全有界性について,有界性との違いを比較しながらその定義・例を理解していきましょう。全有界であれば有界であることの証明も行います。
集合と位相

整列集合と整列可能定理

整列集合とは,「間隔を空けてきれいに順番に並んだ」集合のことで,具体的には,どんな部分集合を持ってきてもちゃんと大小関係として最小値が定まるような順序集合のことを言います。整列集合の定義と,重要な性質を証明し,さらに選択公理と同値で驚愕の定理である,整列可能定理を紹介しましょう。
解析学(大学)その他

カントール関数のさまざまな定義とその重要な性質5つ

カントール関数 (Cantor function) とは,一様連続だが絶対連続でない関数の例の一つです。悪魔の階段ともいわれ,病的な関数として知られています。カントール関数を分かりやすく定義し,その性質を証明していきましょう。
数論

ピタゴラス数の求め方(解)・性質とその証明

a^2+b^2=c^2をみたすような正の整数(a,b,c)をピタゴラス数といいます。特に,3数の最大公約数が1であるピタゴラス数(a,b,c)を原始ピタゴラス数といいます。原始ピタゴラス数は求め方があります。これについて掘り下げましょう。
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