\LaTeX における, \bmod (剰余類・合同式)に関連するコマンドをまとめます。
ただし,amsmath
パッケージの使用は仮定しています。
【LaTeX】mod(剰余類)に関するコマンド
出力 | コマンド | 解説 | 例 | コマンド |
---|---|---|---|---|
m\bmod n | m\bmod n | 2項演算子のmod | m \bmod n | m\bmod n |
\pmod p | \pmod p | カッコつきのmod | a \equiv b \pmod p | a\equiv b\pmod p |
\mod p | \mod p | \pmod の括弧を省いたもの | a \equiv b \mod p | a\equiv b\mod p |
\pod p | \pod p | \pmod のmodを省いたもの | a \equiv b \pod p | a\equiv b\pod p |
\pmod{10} のように,modの後が2桁の場合は \pmod{10}
のように {}
を活用します。
\bmod
は +
などと同じ,2項演算子のmodです。よって,例えば,a\equiv b \bmod p
とかくと
a\equiv b \bmod p のように,\mod
に比べて b と \bmod の間隔がおかしくなってしまいます。
また, \bmod のように単独で出力したい場合は,\mod
だとエラーが出ますから,\bmod
を使います。
また,「合同でない」ことを表したい場合は,a\not\equiv b
とすれば, a\not\equiv b となります。
その他の数学関数まとめ
\log, \lim などの,その他の数学関数については以下を参照してください。
参考
- 奥村晴彦, 黒木裕介「LaTeX 2e 美文書作成入門」(技術評論社, 第6版, 2013)
- amsmath – AMS mathematical facilities for LATEX