\LaTeX における,垂直方向(上下方向)の空白(スペース)を出力するコマンド \vspace
と,スペースを均等に配置する \vfill
コマンドついて,その使い方を紹介しましょう。
【LaTeX】垂直方向の空白(スペース)vspace
垂直方向のスペースを入れるには,\vspace
コマンドを用います。これは,\vspace{<distance>}
の形で使用します。以下に例を挙げましょう。
おはようございます
こんにちは
\vspace{10mm}
こんばんは
<distance>
に使える単位は,たとえば以下のようなものです。
単位 | 意味 |
---|---|
cm | センチメートル |
mm | ミリメートル |
in | インチ |
pt | ポイント |
em | M のおおよその幅 |
zw | pLaTeX, upLaTeXのみ 和文フォントのボディの幅 LuaLaTeX和文では \zw とする |
zh | pLaTeX, upLaTeXのみ 和文フォントのボディの高さ LuaLaTeX和文では \zh とする |
Q | pLaTeX, upLaTeXのみ1Q = 0.25mm |
\baselineskip | 1行分のアキ |
\baselineskip
はたとえば \vspace{0.5\baselineskip}
のように使います。
\vspace{<distance>}
は改ページ部分に来る場合,出力されません。改ページ部分に来ても出力したい場合は,\vspace*{<distance>}
とします。
均等に垂直空白を配置するvfillコマンド
垂直方向のスペースを均等に配置するには,\vfill
コマンドを用います。\vfill
コマンドは,使った数に応じて,スペースが均等に配分されます。
これについては,例を挙げると縦に長くなりすぎるので,水平方向のスペースを均等に配置する \hfill
コマンドの具体例を確認することで,イメージをつけてください。以下で解説しています。