\LaTeX において,字下げ(インデント)にまつわる知識を紹介します。
【LaTeX】字下げ(インデント)の調整方法
個別に字下げ(インデント)を調整する方法
段落初めのインデントを個別に解除したい場合は,段落冒頭に
\noindent
とかきます。
逆に,個別に字下げを入れたい場合は,段落冒頭に \indent
とかくか,\hspace{2zw}
(LuaLaTeXの場合は \hspace{2\zw}
) などとすればよいでしょう。【LaTeX】水平方向の空白(スペース)のコマンド11個も参照してください。
一括で字下げ(インデント)を調整する方法
一括で字下げを調整したい場合を考えましょう。たとえば,段落はじめで,字下げを一切したくない場合は,プリアンブルに
\setlength{\parindent}{0pt}
のようにすればよいです。使える単位は以下の通りです。
単位 | 意味 |
---|---|
cm | センチメートル |
mm | ミリメートル |
in | インチ |
pt | ポイント |
em | M のおおよその幅 |
zw | pLaTeX, upLaTeXのみ 和文フォントのボディの幅 LuaLaTeX和文では \zw とする |
Q | pLaTeX, UpLaTeXのみ1Q = 0.25mm |
欧文で最初の段落も字下げ(インデント)する
欧文においては,最初の段落は字下げされません。これは,そもそも字下げは段落の区切りを分かりやすくするためのもので,最初の段落はその必要がないという考えに基づきます。
最初の段落でも,字下げを行いたい場合は,プリアンブルに
\usepackage{indentfirst}
とかくとよいです。
数式の字下げ(インデント)
\documentclass[fleqn]{jsarticle}
として,数式を中央ぞろえではなく,左寄せにしたときに,左からの距離を指定するには,たとえば
\setlength{\mathindent}{0pt}
などとします。
箇条書き環境の字下げ(インデント)
箇条書きの位置の調整(スペースの調整)については,以下の記事で解説しています。