\LaTeX の数式モードで添え字をつけるにあたって,たとえば a^n, a_n はそれぞれ a^n, a_n
とかきます。このような,添え字のつけ方を解説します。
【LaTeX】数式における上付き・下付き添え字のつけ方の基礎
数式中において,上付き文字を付けたい場合は,^
(ハットマーク)を,下付き文字を付けたい場合は _
(アンダーバー)を使います。以下に例を挙げましょう。
コマンド | 出力 | 解説 |
---|---|---|
a^x | a^x | 上付きは ^ を用いる。a^{x} としても同じ。 |
a^{xy} | a^{xy} | 2文字以上を添え字にしたいときは必ず {} でまとめる。 |
a^xb | a^xb | {} でまとめないと添え字は x のみになる。a^x b としても同じ。 |
a_i | a_i | 下付きは _ を用いる。a_{i} としても同じ。 |
a_{ij} | a_{ij} | 2文字以上を添え字にしたいときは必ず {} でまとめる。 |
a_ib | a_ib | {} でまとめないと添え字は i のみになる。a_i b としても同じ。 |
a_n^x , a^x_n | a^x_n | 上下に添え字をつけるときは ^, _ の両方用いる。どちらから使ってもよい。 |
a_n^{(k)} , a^{(k)}_n | a_n^{(k)} | |
a^{b^c} | a^{b^c} | 添え字の添え字 |
a_{n_k} | a_{n_k} | 添え字の添え字 |
e^{x+y} = e^xe^y | e^{x+y} = e^x e^y |
また,添え字は基本的に右側にしか付けられないため,添え字を左につけるには,左に「見えない文字」があると思って,その右側に添え字をかくと考えます。以下を見てください。
コマンド | 出力 | 解説 |
---|---|---|
{}_n \Pi_k | {}_n \Pi_k | 左右に添え字をつける |
{}^1_2 S^3_4 | {}^1_2 S^3_4 | 左右に添え字をつける |
関連して, {}_n\mathrm{C}_k のような組み合わせに関するコマンドは,以下の記事を参照してください。
和のΣ(シグマ)記号に関する添え字は,以下の記事で解説しています。
また,積分の添え字は以下の記事で解説しています。