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【LaTeX】アクセント記号のコマンド22個+16個一覧

LaTeX
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\LaTeX における,数式モード・文書モードそれぞれの,アクセント記号に関するコマンド22個・16個をまとめます。

なお,一部 amsmath, amssymb, amsfonts の使用を仮定しているものがあります。うまくいかない場合は読み込んでみてください。

数式モードにおけるアクセント記号22個

右側の記号は伸縮自在です。

記号コマンド伸縮自在の記号コマンド意味
a' a'プライム(ダッシュ)
a^{\prime}a^{\prime}プライム(ダッシュ)
a^{\backprime}a^{\backprime}逆プライム
\hat{a}\hat{a} \widehat{ab}\widehat{ab}ハット
\check{a}\check{a}\widecheck{ab}\widecheck{ab}チェック
\grave{a}\grave{a}
\acute{a}\acute{a}
\breve{a}\breve{a}
\bar{a}\bar{a} \overline{ab}\overline{ab}上付きバー
\underline{a} \underline{a} \underline{ab} \underline{ab}下付きバー
\tilde{a}\tilde{a} \widetilde{ab}\widetilde{ab}チルダ
\utilde{a} \utilde{a} \utilde{ab}\utilde{ab}下チルダ
\dot{a}\dot{a}ドット
\ddot{a}\ddot{a}2点ドット
LaTeXにおける文字の上の3点ドット\dddot{a}3点ドット
LaTeXにおける文字の上の4点ドット\ddddot{a}4点ドット
\vec{a}\vec{x} \overrightarrow{ab}\overrightarrow{ab}ベクトル

i, j にアクセントをつけるときは, \imath, \jmath (\imath, \jmath) を使って, \hat{\imath} (\hat{\imath}) などとします。

最後にベクトルのコマンドを紹介しましたが,これに関しては,【LaTeX】ベクトル(太字・矢印)のかき方とテクニックや,【LaTeX】矢印(写像,極限,同値)のコマンド107個一覧中でも解説しています。

文書モードにおけるアクセント記号16個

記号コマンド記号コマンド
\text{\'{a}} \'{a}\text{\.{a}} \.{a}
\text{\`{a}} \`{a}\text{\"{a}} \"{a}
\text{\^{a}}\^{a}\text{\r{a}} \r{a}
\text{\v{a}} \v{a}\text{\H{a}} \H{a}
\text{\~{a}} \~{a}\d{a}の出力\d{a}
\text{\={a}}\={a}\c{a}の出力\c{a}
\b{a}の出力b{a}\k{a}の出力\k{a}
\text{\u{a}} \u{a}\t{oo}の出力\t{oo}

数式モードで任意のアクセントを作れるaccentsパッケージ

上以外にも,さまざまなアクセントを出力したいときがあるでしょう。そういうときは,accents パッケージを使うとよいです。これについてはaccents – Multiple mathematical accentsのユーザーガイドを確認してください。

他のLaTeXコマンドまとめ記事

参考

  1. 奥村晴彦, 黒木裕介「LaTeX 美文書作成入門」(技術評論社, 第9版, 2023)
  2. accents – Multiple mathematical accents
  3. amsmath – AMS mathematical facilities for LATEX