ドット・3点ドット(3点リーダー)のコマンドを一覧で紹介します。
なお,amsmath
パッケージの使用は仮定しています。
ドット・3点ドット記号11個一覧とその使い分け
記号 | コマンド | 意味 | 使用例 | コマンド |
---|---|---|---|---|
\cdot | \cdot | ドット(中央) | \vec{a}\cdot \vec{b} | \vec{a} \cdot \vec{b} |
\cdots | \cdots | 3点ドット(中央) | a_1 + \cdots + a_n | a_1 + \cdots + a_n |
\dotsb | \dotsb | 3点ドット(二項演算子の省略) | a_1 + \dotsb + a_n | a_1 + \dotsb + a_n |
\ldots | \ldots | 3点ドット(下) | a_1, \ldots, a_n | a_1, \ldots, a_n |
\dotsc | \dotsc | 3点ドット(コンマの省略) | a_1, \dotsc, a_n | a_1, \dotsc, a_n |
\dotsm | \dotsm | 3点ドット(かけ算の省略) | a_1 a_2 \dotsm a_n | a_1 a_2 \dotsm a_n |
\dotsi | \dotsi | 3点ドット(積分の省略) | \displaystyle \int_{A_1} \int_{A_2} \dotsi | \int_{A_1} \int_{A_2} \dotsi |
3点ドット(積分とセット) | \idotsint | |||
\dotso | \dotso | 3点ドット(上以外) | ||
\dots | \dots | 3点ドット(自動で判定) | a_1 + \dots + a_n a_1, \dots, a_n | a_1 + \dots + a_n a_1, \dots, a_n |
\vdots | \vdots | タテ(垂直)の3点ドット | ||
\ddots | \ddots | 斜めの三点ドット |
横の3点ドット(3点リーダー)について,amsmath
パッケージを読み込んでいる限り,基本は自動で処理される\dots
コマンドを用い,うまくいかないときだけ他のコマンドを用いればよいでしょう。
数式において,三点リーダーの種類を間違えることは大変不格好ですから,気を付けましょう。
タテのドットや斜めのドットは行列などで使います。以下の記事を参照してください。
文字の上のドット
記号の上のドットも,基本的なものだけまとめておきましょう。
数式モードにおける「文字の上のドット」
数式モードでのコマンドです。
記号 | コマンド |
---|---|
\dot{a} | \dot{a} |
\ddot{a} | \ddot{a} |
\dddot{a} | |
\ddddot{a} |
テキストモードにおける「文字の上のドット」
記号 | コマンド |
---|---|
\text{\.{a}} | \.{a} |
\text{\"{a}} | \"{a} |
その他「文字の上のアクセント」については,以下の記事で扱っています。
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